Dow Industrials (.DJI) 8,185.73 △168.78 (+2.11%) Volume 300M
NASDAQ Composite (.IXIC) 1,711.94 △38.13 (+2.28%) Volume 2,147M
予想以下の四半期GDPの発表があり、プロダクションも大きく下げてるというのに、どうしてダウは169ポイントも上昇したのだろうか。
この市場を理解するためには、ベア派が唱える論点を理解する必要があるだろう。
ベアはここんとこ毎日殺され続けてる。ベア派の理論武装が日々解体されていってしまてるからだ。
だから、それらの論点をさらにひっくり返すことが出来れば、さらに多くのベアが市場から離れていってしまうっていうことなんだ。当然株価は高くなっていく。
例えばこの番組で話してきた、市場から去っていったベア達。
『経済刺激策は上手く行きっこない派ベア』
『銀行を国有化すべき派ベア』
『FEDの金利引き下げは効果無し派ベア』
そして、今日血祭りに上げられたベア!
『我々は今、”日本の失われた10年”と同じ状態にいる派ベア』
私は今日宣言する! 我々は日本のようにはならない!
今回の経済危機が始まって、アメリカは日本の失われた10年と同じ過ちを繰り返す、という議論がなされてきた。
住宅市場の下落。金融機関の崩壊。そういう類似性があったからね。政府がゾンビ銀行をサポートしてるという点も、この議論の中にあった。日経平均は、そのピークから85%も下がったんだ。
この、アメリカも日本と同じ道を辿るという議論は、非常に恐ろしいものだった。数ヶ月前までは本当のことのように見える状態だったからね。
そして、ベアはそこに投機をかけ、市場を下げまくった。
だが、実際のアメリカの状況は日本とは大きく異なっていたんだ。
ドメスティックプロダクトグロースリポートで今日確認されたことだ。GDPは、6.1%の下落と予想を大きく下回り、日本と同じ状況のように見えたが、この数字は重要ではないんだ。
なぜ、GDPの下落は予想よりひどかったのだろうか。それは、日本のようにゾンビ化してる訳じゃなく、企業の在庫量減少や、政府の財政出動によるものなんだ。
政府は刺激策として、過去に例がないほど、とんでもない物量の資金を投入している。そして、今年後半にはその成果が見えてきそうな状況だ。そして、そのことで、GDPが下がることは、別に悪いニュースではない。在庫はどうだろうか。在庫が減ることは実際いいニュースだ。企業が景気縮小時に必要なアクションを取っているという証拠だ。
リセッションは、過剰在庫が捌けるまでは終わらない。そして、最近のニュースから、在庫量は底をつきつつあり、成長へ向けてのスタートラインにたてそうだ、ってことなんだ。少なくとも、ここからさらに縮小されてしまうことはないレベルになってる。
日本と最も違う部分は、コンシューマースペンディングが2.2%上昇していることだ。我々は消費にお金を使っている。ここが当時の日本と根本的に違っているところなんだ。彼らは消費を始めなかったが、我々は消費を止められなかった。そしてその指向性は我々の経済にとって素晴らしいものなんだ。
コラムニストや教授達。彼らは市場で儲けたことが無い人々だろうが、この「我々は日本と同じだ」論調は、非常に馬鹿げている。
日本とアメリカの構造的な違いは無視出来ないレベルなんだ。まずは人口の問題。日本の人口は増加しないが、アメリカは今後も人口が増えていく。出生率の違いもそうだが、移民政策の違いがこの人口増加率の違いを生んでる。人口が増えれば消費も増える。簡単なことだ。
アメリカは平均年齢36歳。日本44歳。つまり、日本の方がリタイアする人口が多く、生産しない世代が多くなっているし、消費にも回していないということなんだ。
我々の経済は輸出に頼ってはいないが、日本の経済は輸出に依存している。だから、構造が全く違うんだ。
インダストリアルプロダクションの縮小はアメリカ2.2%に対して日本は3.2%。
そして、我々はこの経済危機を、日本よりも上手く処理している。日本は、損失を認めるまでに時間がかかったが、我々は迅速に対応している。
結論:ベアは、その拠り所となる論拠を失い続けている。今日のGDPレポートの内容を見れば、彼らは「日本と同じだ」という議論を唱えることが出来なくなったんだ! 彼らの最大のネガティブな武器だった論拠を失ったんだよ。そして、ベアが拠り所を失った以上、株価を大きく下げることは出来なくなったということだ。
視聴者からの質問:
Q: もしあなたが提唱するように、レバレッジをかけたETFが禁止されたとしたら、その銘柄を所有している人間はどうなってしまうんですか?
A: 関係者の話からすると、SECが簡単に禁止するようには思えない。私はそれでも禁止すべきだと声に出してプロモートしていくつもりだが。バーナンキの権限で潰して欲しいと思っている。レバレッジETFはマージンコールを無視出来るからだ。話を戻すと、レバレッジETFが禁止になるならないは別として、皆さんはこのような金融商品は買って欲しくない。下げを狙うのなら、別の方法でトレードして欲しいと思っているんだ。
Q: FEDのレポートで、ゼロ金利を継続する、というのとリセッションの最悪期は過ぎた可能性が高いという話をしていましたが、ゼロ金利政策の継続とインフレが市場にとって新たなハードルになるのではと危惧しています。
A: もう一度FEDのレポートを詳しく読み返して欲しい。インフレが発生すればFEDは機敏に動くことだろう。だから、そんなには心配していない。
Q: BIG Big Lots は、PERも競合他社に比べて低い状態ですが、業績は悪くなさそうですし、拡大していくというアナウンスもありました。それでもやっぱりFDO Family Dollarの方がお薦めなんでしょうか。
A: (ジムはFDOを過去勧めてたが、株価的にはBIGの圧勝)私は未だにFDOの方が良いと考えている。グロオースマージンも高いし、BIGは、私は確かにバイアスを持っているかも知れないが、いい会社じゃないと考えている。それでもFDOよりBIGが良いと思うなら、私なら(FDOでないなら)TJXを買う。
ーCM開けー
CEOインタビュー:
私は、ポートフォリオにインフレに対する保険的なものを、防御策として組み込むべきだと考えている。
そして、ゴールドか、ゴールド採掘銘柄を取り入れるべきだと考えている。インフレ時には、貴金属は値上がりするし、経済が不安定な状態なときにも上昇するからだ。
現在は、ゴールドは結構値下がりをしている。私自身は、今インフレ対応としてゴールド関連のポジションを作り始めるのにはちょうど良いタイミングだと思っている。
AEM Agnico-Eagle Mn. 46.80
今日の引け後に私が予想していた以上の良い決算を出した。
政府の資金注入や、金利の低下で、景気が回復すればインフレの可能性があるし、同時にゴールドETFにも大きな資金が集まっており、それがゴールドへの大きな買い圧力となってきている。
ETF銘柄だと、GLDがお薦めだ。中国も金の大きな購入者だ。リザーブは2003年から76%上昇している。中央銀行はゴールド売りをしていない。
今日の決算を見た後思ったことは、AEMは、ゴールドへの直接投資の代替案となるのか、ということだ。
AEMは、金の採掘量を増やしていってる。そうなれば、採掘コストは下がる。その点でこの会社には魅力があると思ってるんだ。
そこで、CEO Boyd氏にお話を伺おう。
J: 過去の決算発表では、コストダウンの可能性に関しては示されてませんでしたが、今回の決算では、コストダウンの見通しが見えたように私は感じたのですが、それは合理的な判断でしょうか。
B: ケベックの金鉱のコストパフォーマンスは素晴らしい結果でしたし、今後の見通しとして、年内に6つの金鉱のオペレーションが開始されます。そこで、プロダクションコストはかなり見栄えのするものになるでしょう。
J: コストについてもう少しお伺いします。私がゴールド関連銘柄として貴社をお薦めするのは、採掘ボリュームの大きさと、それに付随するローコストオペレーションからです。新しい金鉱のオペレーションは、コストを上げるんですか、下げるんですか?
B: コストは、$312/Ozになるでしょう。ですから、非常に高いマージンを持っています。そして採掘量も大きく成長していっています。ETFも、ゴールドプレイの一つの方法ですが、個別銘柄においても、株価の値上がりが期待出来、ローコストで、大きな採掘量を持っており、財務が健全で政治的な問題も無く、配当をきちんと出し、長期に渡ってコンスタントに良い採掘結果を出してきてる会社というのは魅力があるものだと思いますし、弊社はその一つだと考えております。
J: おっしゃる通り、長期に渡ってきちんと採掘結果を出してきてるのは重要だと思います。私がGSに居た時に勧めてきたゴールド関連の会社の中には、埋蔵量が底つきてしまった会社もあります。ですのでお聞きしますが、埋蔵量は今後何年持ちこたえることが可能なんでしょうか。
B: 現在のリザーブベースで、最低15年です。そして今後の成長に関しては、既存の金鉱の周りでさらなる金鉱の発見に力を注いでいるところです。
J: メキシコでの採掘に関してはどうですか。豚インフルエンザの影響は?
B: 豚インフルの影響で稼働を止めるということは今のところありません。予定通り、7−8月からオペレーションを開始するつもりです。この金鉱は別の拡大フェーズの一環です。この拡大の予定は、少なくとも現在稼働している6つのうち4つの金鉱で、採掘範囲を広げていく、というものです。
J: それらの新しい金鉱の開発は、コスト上昇につながりませんか。
B: 基本的に既存のエリアでの拡張であり、既存のコストの範囲内で行う事業なので、コストアップの要因にはつながりません。
J: 金鉱株は、大きな配当が魅力ですが、貴社はそのモデルに従う予定はあるのですか?
B: 配当をきっちり出すことは我々のビジネスモデルのひとつです。27年連続で配当を出し続けています。そして、我々は過去からずっとゴールドの先物には手を出していないということに誇りを持っています。
J: 私が貴社をお薦めする理由もそこにあります。純粋に金鉱会社として活動されてて、配当も出し続けられてるし、金を投機に使うような真似もされない。どうもありがとうございました。
今は景気の後退期の中にあるし、バーナンキは今後も上手く舵取りをしてくれるとは思っているが、でもポートフォリオの中にインフレに対するヘッジをかけていくのは、投資家として責任ある行動だと考えている。
ーCM開けー
CEOインタビュー:
PNRA Penera Bread 55.38
39%もの業績アップを発表しながら、評価が12%も下がってしまうなんてことが起こるのは、株式市場だけだ。
というのは、結果は市場の予想と同じだったからだ。そして、来期のガイダンスは市場予測のローエンドだった。
これがPNRAに起こった馬鹿げた話だ。
実際のところ、PNRAは素晴らしい会社だし、来期の予測も、バーを下げた訳ではなかったんだが。
だから、今期の結果に対しての失望売りは、完璧に狂った判断だと思う。今期の結果を嫌がったとしても、それを売りの材料にすべきではない。
ありきたりの恐慌の終わりのサインが出てて、経済は回復基調の兆しを見せてる。それは、レストラン業界にとって素晴らしいニュースだ。例え豚インフルエンザが近未来の大きな問題になったとしてもね。
レストラン業界は、TARPからの支援を受けない業界だ。だから、弱者は去り行く運命にある。PNRAには素晴らしい状況だ。素晴らしい財務状況だし、今後競争が減ることが予想されるからね。
個人消費の伸びも2.2%と示されてきている。今こそPNRAを買うべきときだと思う。
石油価格や原材料価格の下落からも恩恵を受けてる。食材と包装材費がPNRAのコストの30%を占めている。そして、小麦価格の下落をきちんとロックしている。昨年より36%低い価格で。
成長期にあるレストランを見る時、私はいつも、その会社の拡大の余地があるかどうかを確認する。41州に展開しているが、他の大型チェーン店に比べ、まだまだ数は少ない。拡大の余地は充分あると思う。
アナリストは明日にでもチャートを崩したことでダウングレードするだろう。だが、チャートの崩れと、会社自体の崩れとは関係ない。こういう時こそ買いに入るべきチャンスなんだ。
そこで、CEOのShake氏に話を聞こう。
Jim: 今日は失望売りが出ましたが。7回連続市場予想を上回るかキープし続けているのは凄いことだと思うですが。
Shake: 我々は少なくともガイダンスを守りましたし、今後もそうするつもりです。大事なのは、弊社の株は、昨年50%アップし、今年に入ってからも20%の上昇です。それに我々が気に掛けているのは、日々の株価の推移ではなく、長期に渡る業績の上昇です。5年10年単位で見ています。今までも大きく成長してきてますし、ファンダメンタルは非常に良いです。この四半期決算でも39%アップです。
J: 上場企業にとって、素晴らしい成長を遂げていても株価が評価されないというのは非常にフラストレーションがたまることじゃないですか。
S: 私は上場企業のCEOを他の企業含め18年続けています。確かに市場の動きは理解しがたいこともありますが、企業として、市場を見るのでなく、顧客にフォーカスすることが最も重要だと認識しています。
J: 来期のガイダンスは少し保守的な気がするんですが。
S: 企業としての責任は、正しくフェアな予測をたてて、それを乗り越えるべく努力を続けることだと考えています。今期は新商品の発表で素晴らしい成果を上げていますが、来期もその状態が持続するとはいいきれないところがあります。ですので、新商品の熱が冷める可能性も含めて現実的な数字を上げているつもりです。我々は、株価の急激な上昇を望んでいません。長期に渡った成長にあったレベルを望んでいるんです。
J: チャート派は時にチャートのみで売りの判断をするけれど、今回は特に買いに入るべきチャンスを与えてくれると私は考えているんです。で、競合によって何か変わってますか。戦略の変更等は?
S:この15年間、我々の戦略に変更は全くありません。人手の関わった本当の食を消費者に届けるというコアな考えはまったくぶれていません。短期の環境の変化は気にしていません。我々のこのビジョンを真摯に継続して事業をしていく限り、成長も続けるだろうし、株価もそれに反映されると考えています。我が社の現実としては、我々は素晴らしいコンセプトを持っていて、全米どこでも受け入れられるものであり、利益率も高く、我々にはまだまだ成長する余地があります。逆に、我々は、求められる需要に追いつくことが出来るだろうかという風に自問しているところなんです。
J: モールでも空室率が上がっていますが、Au Bon Pain のようにモール出店を加速させて成長させるという方法は取らないんですか。
S: 私はAu Bon Painの共同設立者でもありますから、モール戦略は理解していますが、我々はモールの中に入って失う自由を考慮して、モール出店という戦略を取り入れていません。
J: どうもありがとうございました。
Lightning Round:
始める前に、FSLRが素晴らしい決算を出して、アフターアワーで25ポイントもの上昇をしている。これによって石油が若干下がる可能性もあるね。
Q: WMT Wal Mart 50.23
A: 長期ではいいとは思うが、今は利益確定していいところだと思う。というのは、市場の志向が動いていっている状況だから、この株はしばらくこのレベルでの動きになると考えているからだ。
Q: DNDN Dendreon 23.05
A: 私はこの株の判断をしかねる。というのは今日95%もの上昇だ。これは私自身はショート筋の踏み上げだと思ってる。そして、私はショートの踏み上げがあった際は、すぐさま売却することを心情としている。だから、すぐさま利益確定して売却すべきだと思う。
Q: JEC Jacobs Engineering 40.00
A: 今はインフラ銘柄は先行き不透明だ。原油価格の行く末もよく分からない状態だしね。だから投資判断はニュートラルだ。買わなくてよい。
Q: NUE Nucor 38.40
A: 鉄関連は心配している。US Stealの決算で、業績が止まっていることが見受けられた。2次産業もまだ上手く回っていない。NUEの製品プロファイルは素晴らしいものだが業績はまだ上がらないと思う。売り。
Q: ATVI Activision Blizzard 10.65
A: 売り。ゲーム関連はまだ良くないと思う。
Q: CNQ Canadian Nat Res 46.30
A: 資源関係ならCOPの方が買いだ。
Am I Diversified?:
ー省略ー
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