2009年5月16日土曜日

2009年5月15日(金): ジムクレイマー MAD MONEY



更新が遅れてしまってすみません。先々週あたりから、良いニュースにも市場が反応しなくなってきたり、ハイテクや銀行といった、相場を引っ張るセクターからディフェンシブなセクターへと日替わりで動きが出てきてる感じですが、全体としての上昇感は止まってしまってる雰囲気です。皆さんの興味もきっと今後の相場がどう転換するかだと思います。
それに対して金曜日のMAD MONEYは非常に示唆に富む内容でしたので、今日は予定を変更して、今週金曜日放送分から先にアップします。他の分は随時追加してなんとか追いつくようにしますので、しばらくお待ち下さいませ。

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今日の株価終値:
Dow Industrials (.DJI) 8,269▼62.68 (-0.75%) Volume 308M
NASDAQ Composite (.IXIC) 1,680 ▼9.07 (-0.54%) Volume 1.99B

素晴らしい投資家や、投資のプロは、ワールドビューを持っている。世の中で今後どういうことが起こるかということに対する展望と、経済状態に対する意見だ。

私がヘッジファンドをやってたときは、投資の意思決定前に、いつもこのワールドビューを捉えることをしていた。そして今もそれを心がけてる。

あなたがプロを打ち負かしたいのなら、彼らのように考えなければならない。そして今日はその方法についてお教えしよう。

では、プロはどうやってワールドビューを見ているのだろうか。もしかしたら単純に、日々出てくる失業率や石油の在庫、住宅指数やモーゲージ、消費指数や連銀のレポート等の経済指標で判断してると思うかもしれないが。

私のやり方はそれだけじゃない。もちろん経済指標は重視する。誰もが注目してるからもちろん無視する訳じゃない。だがそれだけでは十分じゃない。

経済指標だけでは、私が、自分自身のワールドビューを導く鍵とはならないんだ。

マクロの指標は、だれもが見ていて、それだけでは、導いたワールドビューの優位性を出せないんだ。そしてその優位性が相場での利益を生む。

では何から優位性を得るかだが。私のやり方はこうだ。

私はマクロからだけでなく、ミクロの分析をする。つまり、個別の企業がどういうことを言っているか、そういう個々の情報を集めて判断するんだ。

カンファレンスコールを聞いて、彼らのトーンや、様々な業界に関しての見通しなんかを聞く訳さ。

例えば昨日私はGOOG,YHOOは買いだと話したが、どうしてそう考えたかというと、単純に、タイムワーナーやディズニー、CBS、ニュースコープのカンファレンスコールでの、インターネットや広告等の動向についての話しを分析したからだ。新聞からウェブへと広告は移っていってるし、広告自体も戻ってきている。

そして広告が戻ってくるなら、ピュアプレーに掛けるべきだ。だからGOOG,YHOOを推奨した。

さて、来週ゲームプランを考えよう。週末はゲームプランを考えるのに最適だ。

そして、来週からの相場の動きを占う上で、絶対注目すべき、私にとって二つの最重要の手がかりが発表されるんだ。今後の経済の状況を示してくれる地図のような役割をしてくれるものがね。

世の中にはとんでもない量の情報が流れてる。どうして特定の情報が意思決定においてそんなに重要になるのだろうか。

例えば大統領選。様々な州の情報があふれかえっているが、大統領選の結果を左右し、一番重要な意味を持っていたのは、共和党、民主党が拮抗しているスイングステートだった。その他の州の情報は、スイングステートほど重要ではなかったんだ。そして、人々は大統領選の行方をスイングステートの動向を元にして予測していた。

これと同じことが、株式市場でも言える。株式市場の今後を占うときにも、スイングステートを最も注視すべきなんだ。それはカリフォルニアとフロリダだ。どちらも消費のパイは巨大で、人の動きも激しく、経済は動的だ。住宅ブームも大きく、またバブルが大きく弾けた場所でもある。

だから、カリフォルニアとフロリダの行方が、アメリカ経済の行方を決めるといっても過言ではない。

だからこそ、来週は非常に重要な週になる。

ここに2つの銘柄がある。どちらも、全米規模の非常に大きな会社であると同時に、どちらの会社もカリフォルニアとフロリダで大きく展開している。月曜と火曜に、二つの物語、経済の行方のパズルを埋める二つのピースが出てくるんだ。

それは経済指標なんかじゃない。それはLOW Lowe's と HD Home Depotの決算発表だ。

そしてその発表が、今後の経済が、さらにリセッションへと進むのか、それともリセッションからの抜け出しを示すのか、そして住宅市場が底打ちをするかどうかを計る大きな指標となる。だから、このカンファレンスコールは絶対無視出来ない。一言たりとも聞き逃してはならない。

両社とも、スイングステートでの業績が大きな割合を持っているし、両社とも、経済の見通しや来期予想については、保守的に発言することで知られている。そして、今のところ両社が、スイングステートに関して特段ポジティブなニュースを出したことはない。

もし、3月からの上昇相場に、これから第二幕があるとしたら、それは住宅市場に掛かっていると思っている。

特にこのスイングステートの状況に掛かっている。この州の消費動向や、住宅ローンや、リファイナンスの状況を見るんだ。消費者が楽観的になっているのか、それともネガティブなままなのか。

そして、住宅市場が回復しているのなら。消費マインドが上がってるなら。そんな消費者はどこへいくだろうか。例えばリノベーションをするとか、新たに家を建てるとか、そうなったらどこへ行く?

LOW, HDだ。

だから、これが来週のゲームプランだ。きちんとした情報に基づいた投資の意思決定をしたいのなら、今後の経済を見極めるために、この二社の決算内容を読み解き、カンファレンスコールを、質疑応答も含めてちゃんと聞くんだ。そしてそれを元に、短期での投資戦略を練り直すんだ。そうでなければ、今後の経済の行方を見極められない。

シナリオとしては3つある。
1. シビアなリセッションになる=ダウで1000ポイントくらいの下落も考えられる
2. 経済状況自体は先月とレベルが変わっておらず、ボラはありながらも安定化する相場になる
3. これはほぼないと思うが、状況が大きく好転している=買い!

私自身は、経済は安定化しつつあって、今日のような下げ相場も、安定化するという状況下なら何ら問題が無いが、経済が悪化することによる相場の下落はいただけない。


視聴者からの質問:
Q: SFL Ship Finace 9.97 配当も良いし、悪いところがない株のように思いますが上昇しません。
A: 2ビリオンの長期債務がある。だから私はお勧めしない。業績も取り立てていい訳ではない。投機と間ガルかもしれないが、この業界で財務がベターな会社はある。財務の悪い会社はお勧めしない。

Q: 買いは複数回に分けて買ったのですが、利益が乗って売る時にも複数回ですか?
A: 私は一時に全て売って、利益を取り逃したことがあるので、ルールを作っている。基本的には、25%上昇で1/4。その後25%上昇でも1/4。残りはキープして状況を見る、という風にね。

Q: DE Deere 42.10
A: DEは、上げ過ぎてると思う。来週の決算の内容を見るまでは買わない。

ところで、HDは、州毎の細かいレポートを出す。だから、LOWを見れない人も、最低HDは詳しく確認して欲しい。

〜CM開け〜
今日のニューヨークタイムス見たかい? Huluが多くの視聴者を得て凄いことになってるって話しだ。
で、Huluを換えないかとティッカーを探したがない。普通の人はそこで止めてしまうだろうが、私はなんとか儲けのチャンスを利用したい。そこでどうやってHuluのニュースで投資チャンスがあるかを考えた。

そのプレイとは! CIEN Ciena Corp だ。音声、ビデオ、データ通信のマネージメント&送信のためのソフトとハード、サービスを提供する会社で、Huluにもサービスを提供している。

次の質問は、CIENは投資に値するかということだ。一桁のテックストックだしね。

ところで、私はまだハイテクラリーは終わりじゃないと思ってる。そして、それは大型銘柄から小型銘柄へと広がっていくだろう。これは先週私が言ってたこととも合致して、CIENはその方ゴリーに入る。

このラリーはまだ続くから、もちろん、四天王のGOOG, RIM, APPL, AMZNも買われるが、その下のレベルも物色すべきだ。

このラリーの初動は、中国の需要増加だ。初期には在庫を減らす動きから、需要増加で利益が伸びてきてるものだった。次の相場は違ってくる。純粋に技術面での優位性が表にたってくると見ている。だから先週も銘柄を紹介したし、今回はCIENだ。

私は以前CIENを取り上げた。12月12日に買い推奨で6.13が1月8日に売り推奨で8.75と42%のアップだった。

あのときの動きは、ありきたりな大恐慌入りの恐怖の中でのことだった。あのときはハイテクもダメな状態で、ファンダメンタルでなく投機的なことで大きな利益を与えてくれた銘柄だった。

現時点で私が売り推奨した値段よりも上げてる。人は、私の推奨に一貫性がないというかもしれないが、今回推奨する理由は、企業の技術自体を評価してのことで、前回とは違う理由からなんだ。

CIENの事業は、次世代向けのものだ。ビデオストリーミングはHuluの例だけでなく広がっていってる。
この業界は、この経済状況下にも関わらず、15%年率で成長してる。

電話会社やケーブル会社の過当競争の中で、CIENは、武器ディーラーのように儲けを得ることが出来るだろう。

次の質問は、ではいつその成長が始まるのかだが。前の電話会社の決算では、コストカットのため、新たな機器の導入はミニマムだった。しかし、徐々に増えていっている。

そして、IPTVのユーザーは現在25ミリオンだが、2013までに165ミリオンになると予想されている。これは45%の年成長率だ。

他のどの業界もこれほどの高成長率を持つものはない。そしてCIENはその業界に必要なサービスを提供している。

だが、それはまだ話しの半分でしかない。

今、インターネットビデオも大流行りだ。2007年初頭から2008年末までの増加率は63%。youtubeのトラフィックはものすごいレベルだ。そして誰がその機器をサプライしてるかといえば、CIENなんだ。これは、単純に高成長というレベルじゃない。

そして、さらなる理由は、決算発表で、コストカットや人員削減を発表し、利益の出る体質に変貌したということだ。

現時点では赤字だ。だがオーダーは順調だし、この9ドル台の株価に対して2ドルのキャッシュを持ってる。

私なら、6/6の前に半分。決算後に半分のポジションを築く。

〜CM開け〜
クライスラーが、多くのディーラーをカットすると発表している。多くの方が失業する。お気の毒な話しだが、この番組は投資の番組だ。だから、この情報のどこを見るべきかをお教えしよう。

ディーラーが減る=ディーラー間の競争が減るので、需要と供給の関係から、残ったディーラーにとっては、価格を高くすることが出来る要素だ。

サービスに関しては、ディーラー数がへることで、地元の小さな修理工場や個別の修理工場チェーンの需要が増えるだろう。

ディーラーは確かに減ってしまうが、現在市場に出ている車が消えてなくなる訳ではない。当然サービスが必要になる。

となると、誰がそこから利益を得るかだが。私が思うピュアプレーは、MNRO Monro Muffler Brakeだ。

去年の8月に、同様のことを先読みして、この銘柄を取り上げた。20.32で、今は26.65と31%の上昇。去年8月に比べて上昇している株というのは非常に少ない。

これはラッキーだった訳じゃなく、CEOにも番組でインタビューしたり、下調べをした結果だ。

クライスラーは37%のディーラーカットだ。GMも似たようになるだろう。今日一日でMNROは7%上昇した。きっと同様に考える人がいたのだろう。だが、まだ乗り遅れた訳じゃない。

そしてそれだけじゃなく、MNROは、この悪状況の中着実に業績を上げてきていて、ガイダンスでは10%アップの予想を出していたんだが、見向きもされなかった。そして黒字をきっちり上げてるんだ。多くの会社が赤字転落の時期にね。

原油価格やゴム価格の下落もいい方向に働く。第4四半期は、大規模な広告戦略でコストを使っている。これもいい方向に向くと考えている。

そして、ディーラーが廃止されることによる他のプレイは、自動車パーツリテーラーだ。小さな修理工場にパーツを卸している。これらの企業も業績を上げるだろう。特にORLYだ。CSKも吸収し、コストを下げてる。

結論:クライスラーのディーラー廃止のニュースからプレイするならMNROとORLY。

視聴者からの質問:
Q: GMのディーラーを削減する話しがありますが、ディーラーに対しては卸値が決まってるから、ディーラーを減らしてもGM救済には経済的な意味はあまりない気がするんですが?
A: ディーラーが悪くてGMがダメになったんじゃない。結局労働組合の問題だ。だが、賽は投げられた。後は我々はそれに対してどういう儲けのチャンスがあるかを考えるだけだ。

Lightning Round:
Q: ED Con Ed 34.86 D Dominion オバマのキャップアンドトレードの問題は?
A: EDはキャップアンドトレードは無い。だから買いで良い。Dも良いと思う。

Q: POM Pepco Holdings 11.89
A: 異常に高い配当が気になる。業績も良い見通しでない。だからDかEDの方が良い。

Q: TCK Teck Cominico 12.22 3ドル台で買ってるんですがどうしましょう。
A: 買値の倍の部分を今すぐ利益確定しよう。そして残りをチャンスにかけるんだ。そうすれば何が起ころうとあなたの利益は確定する。おめでとう!

Q: HL Hecla Mining 2.98
A: 私が一番嫌いなマイニング会社だ。マイニング絡みなら、GODがダイレクトプレーでいいと思う。他にもマイニングならいい会社がある。

CEOインタビュー
BUCY Bucyrus Intl. 22.72 採掘機器製造会社

12月9日に買い推奨してから28%上昇している。3月の底からは84%上昇だ。もうこれで打ち止めか? 長期で見れば、この株は非常に買い叩かれてしまっている。まだ上値の余地は大きいと考えている。だが、売るか持ち続けるか。この前の決算発表は素晴らしかった。新規注文は少なかったがこれは予想されたこと。キャンセルは予想以上に少なかったし、バックログはハイレベルだ。

銅や鉄などの鋼材の需要はここのところ大きく伸びてる。

直近で買った人は、売るべきだと思う。しばらく停滞する可能性がある。だが、今後の見通しについては、CEOに直接聞いてみたい。

J: 最近、アメリカはいずれ中国の経済力の上昇で、陰に隠れていく存在となるだろうという話しをされていましたが、もう少し詳しくお話頂けますか。
S: それはいずれ起こると思ってます。中国の経済成長率や、この国の経済のスローダウンをみれば、いずれ起こることです。中国では、早ければ10年後に中国経済がアメリカを超えるという声があります。

J: 我々がこの経済危機を素早く乗り越えられなければ、5年後にそれが起こるかもしれないという人もいます。事業を通じてその兆しが見えているのでしょうね。あなたの会社の業績は、資源価格が底をついて戻ってきているかどうかを示してくれると考えているんですが、状況はどうですか。

S: 第四四半期から、資源生産者は、生産レベルを戻してきています。確かに資源価格は下がりましたが、彼らは生産を止めてはおらず、現在でも生産コスト以上の価格であり、上手く運営しています。私は、資源に関しては底打ちをして戻っている状態だと信じています。

J: オーダーのファイナンスの状況は?
S: 他のクレジット市場と異なり、我々の機器購入に関しては、多くの銀行が、ローン提供に協力してくれており、状況は非常に良いです。

J: インドのオーダーで納期を遅らせる話しがあります。インドは貴社にとって中国の次に重要な市場ですが、インド市場に問題があるんでしょうか。
S: 我々の顧客は基本的にインド政府なので、官僚システムでのプロセスに時間がかかったりファイナンスに時間がかかったりすることで、遅れが出ているんです。インドの問題は、埋蔵量は充分あるのに、そのシステムのせいで、弊社のシステムを最大限有効に使いきれてないために、需要に対する供給量を国内で生産するスピードが遅く、資源を一部輸入に頼っている状況があります。

J: 我々は、インドで経済刺激策として、貴社の製品などの購入を促進する政策が出ないかと期待してるんですが?
S: そういう動きはないです。

J: キャンセルはミニマムレベルですが、それは貴社のビジネスのやり方から来てるのでしょうか。
S: そうと言えますね。弊社の商品は、最も安いもので5M。最高で180Mですので、顧客に取って負担にならないようなファイナンスをくんでいます。ダウンペイメント+顧客のキャッシュフローで払えるやり方です。生産性をあげ、キャッシュフローも出る状態でのファイナンスなので、基本的に顧客が逃げることはほとんどありません。

J: 会社の業績に比べ株価が不当に低いとき、買収される危険性が出てきますが、それに対して何か対抗策を出されたりはしないんですか。自社株買いとか。
S: 我々は、過去にも事業吸収を行ってきましたし、資金を自社株買いに回すのではなく、今の時期だからこそ、事業拡大のための買収に使うつもりです。

J: それこそが、今後において非常に重要なことですよね。今日は有り難うございました。

私は、みんなに強欲にはなって欲しくないんだが、でもこの会社は将来の成長性も高く投資に値する会社だと思っている。

結論:相場の次の動きが上昇か、サイドウェイか、下げなのかを見極めるためには、来週のHDとLOWの決算発表とカンファレンスコールは非常に重要だ。



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