2009年5月16日土曜日

2009年5月14日(木): ジムクレイマー MAD MONEY





今日の株価終値:
Dow Industrials (.DJI) 8,331.32△46.43 (+0.56%)
NASDAQ Composite (.IXIC) 1,689.21 △25.02 (+1.50%)

ここ一週間、憎むべき下げ基調が起こっている。そして、それはハイテク銘柄の下落から始まってる。ここまで市場を引っ張ってたリーダー。ベアマーケットの底から我々を救ってくれたハイテクの下落を見て、ベア派は溜飲を下げてるだろう。

ハイテク関連は総じて財務も良好、中国での発展の見込みも高い。そして高成長のポテンシャルを秘めてる。新しい資金の流入のために重要なセクターだ。

ハイテク銘柄の下落が伝染病のように、他の大事なセクターである銀行やインフラ、製造業、そして石油関連の下落へと広がっていった。ディフェンシブ銘柄以外ほとんど叩かれた。

しかし今日ハイテクは素晴らしい復活を遂げた。

しかし、これは良くあることさ。一番強いセクターから売られていく。だが、今日の伸びを見て、ハイテクの調整は一旦終わったんじゃないかと思う。

そしてここで一つの質問が浮かび上がる。3月からの相場の回復を支えたハイテク銘柄と、これからの相場で上昇するハイテク銘柄は違いがあるのだろうか、ということだ。

私は違いがあると思っている。

最初はセミコン業界から始まった。オーダー減少による過剰在庫を絞ったあと、新規オーダーから生産量を増やしていったことからだ。台湾セミコンダクターは凄い上昇を見せた。そして、彼らの顧客の多くは中国だ。ガジェットや携帯が急速に伸びてる。だからSWKSの株価も大きく上昇した。セミコン業界の活躍で、セクター全体が冬眠から目覚めたんだ。そしてここからの相場はは、ハイテクに関する支出が増加していく部分が違ってきているんだ。様々なエリアに対して支出が増えてる。

Verizonの業績を見ると、前四半期は、設備投資をほとんど行っていなかったが、そういうトレンドは変わっていくと思う。だからTKLCやSTAR,CIENなんかをお薦めしている。

テキストメッセージや携帯機器、マルチメディア用機器はこれからどんどん伸びると思う。それにクラウドコンピューティングの広がりは、CRM セールスフォースの業績を押し上げるだろう。オラクルがなぜ買収しなかったのか不思議なくらいだ。

そして、広告支出に対するサイクルもポジティブになってくるだろうから、YHOO,GOOGも伸びると思う。

今日のWSJに、IT関連支出が底をついたという記事がでている。その記事から、IBM,CSCO,HPQも業績を上げると考えられる。

企業買収で株価が上がっていくものもある。そして、EMCやVMwareは、次のハイテク企業での買収のターゲットになるんじゃないか、と思っている。

もちろん、買収予測で投機するのはファンダメンタルが良い状態でない限り、お薦めしないが、今の状況は最悪期を脱出したと考えている。

インテルは下げた日に良い業績を出してたが誰も見向きもしなかった。AMDはシェアを増やしてる。
それに、ハイテク四天王AMZN,RIMM,GOOG,AAPLは、景気が非常に悪い時期でさえ、確かな業績を築いてきている。もし、経済状況が安定したら、どれだけの業績を上げれるのか予想出来ないほどだ。

これらの状況から、ハイテク株は今後も市場を引っ張ると思う。もちろん注意は必要だ。

政府の動向も、市場に対して向かい風を与えることもあるかもしれない。

だが、この下げ基調の中で、下げの日にベア派がどういってるかを、上昇基調の時にブルがなにを言ってるかと同様に、そのまま鵜呑みにせず、冷静な目で判断していくべきだ。

結論:私の経験の中で言えることは、上昇相場の中で、大きな売り圧力がかかったとき、相場を引っ張ったセクターからまず売られ、そして他のセクターに波及していく。だが、大きな売りが終わった時に、上昇時に引っ張ってたセクターから真っ先に買い戻しが入ってくる状態が見受けられるようになるなら、そのセクターのもーメンタムは消えていないということだ。そして、私は今回、ハイテクがこの相場を引っ張る状態はまだ続くと信じている。

視聴者からの質問:
Q: CLF Cliffs Natural 配当のカットなどネガティブなニュースだらけで2日で25%も下がって損してます。持っておくべきでしょうか。
A: この銘柄は、チャート派がチャート的に推奨していたが、チャート派の問題点が出てる典型例だろうと思う。さてどうすべきだろうか。業績発表や減配など、確かに良くない話しだが、ここまで下げてしまった以上、あえて売ることもないだろう。ただ、チャートに頼り過ぎると、チャートが思い描いた形にならなかった場合の判断は売りだけになってしまう。

Q: FGP Ferrellgas 14.84 現在配当13% そして今日企業買収を発表し、新たに1700以上の顧客を得たというニュースがありますが、この買収は株価にとってプラスですか?
A: 基本的には好きな会社だし、こういう小さな買収で業務拡張していくことは、プラスに働くと思う。ただ、同業ならKMPやEPの方が、配当は低いけれどもお薦めだ。

Q: 最近の上昇を見ていると、ベア派はかなりバイアスのかかってる意見しか言ってないように思うのですが。例えば、S&P銘柄のうち、50社もが、この2ヶ月で倍近くになったのは、上昇スピードが速すぎる、という話しとか。どう考えるべきですか。
A: 50社と言っても、1/10だ。割合としておかしくないと考えることもできる。ただ、大事なことは、相場が急激に上昇したり下降したりしたときは、それぞれの意見に懐疑的に耳を傾け、きちんと自分自身で状況を冷静に分析することだと思う。

〜CM開け〜
SELL BLOCK
投資家が絶対考えてはダメなことは”もうこれ以上悪くなったりしないよ!”と思うことだ。答えは、今以上に悪くなる可能性は、どんな時でもあるのだから。

だから私はこのコーナーで、触るべきでない株を紹介してきている。

今日はAIGだ。実はAIGに対しては、2007年12月のアナリストミーティングで、彼らが訳がわからないことを言ってる状況のとき、株価は57ドルだったが、売りの独房へぶち込んだ。もし、電気椅子に掛けることが出来るなら、AIGは、そこに真っ先に座るべき会社だ。

そして、株価は32セントまで落ちた。これには合点がいったものだ。

だが、今の株価は1.8ドル。今日大きな上昇をした。そしてボリューも大きかった。つまり、投機的な気持ちで買い向かってる人間もいる、ということだ。

例え政府が78%所有しているとはいえ、このボリュームは異常だ。

もしあなたがこの株を買いたいと思ってるなら。恥を知るべきだ。

理由は分かる。政府の介入もあり、この株価で、ここから失うものなんて無いと思うだろう。FEDも支援してるしね。

だが、その考えは間違ってる。ここからでもゼロになる可能性は残っている。既に最悪なことが起こってしまったのだから、これ以上悪くなりようがないだろう、なんて推測は非常に危険な態度だ。

どんなときでも、今以上に悪くなる可能性があることを覚えておいて欲しい。

そして、それがAIGのケースに当てはまるんだ。

AIG本体は問題なく、問題なのはCDSだけで、その問題さえ取り除けば未だにちゃんとした会社のはず、なんて思ってる人もいるかと思うが、その考えも過ちだ。

Thestreet.comでストレステストの結果を踏まえて分析したところ、AIGはさらに6.8ビリオンドルが必要と試算された。これは、あなた方の税金が今まで投入された額を除いての額なんだ。

AIGの保険事業は、今や業界内最悪の部類に入るほど悪い状況だ。AIGは、CDS以外の様々な分野で損失を出し続けている。

2008年だけで、生命保険や健康保険、傷害保険、住宅保険などの分野だけで7.9ビリオン失ってる。15%の下落だ。

この第一四半期の決算で、4.4ビリオンの損失だけだ、と聞いて喜んでる人々は、まるでジョークだ。

想像出来うる限りで最悪の結果だったというのに。特に、政府からどれだけの支援を受けたかを考えれば、その酷い状況は理解出来ると思う。

2008年に資産を洗い直しすることが出来たはずなのに。政府支援を返済していくための資産売却の速度はめちゃめちゃのろい。そして、支援されてるお金は、AIGの負債に対する利息の支払いにかろうじてマッチしているレベルなだけだ。同時に、AIGのビジネス自体の価値が減少している。だから、資産売却に対しても、ブックバリュー以下に買い叩かれてしまうだろう。

そして、AIGは住宅ローン最大の引き受け手で、70ビリオンドルものローンを抱えてる。ローン証券じゃない。ローン自体でだ。

もし、商業物件が、皆が言う通りに大きな損失を出すとしたら、さらに巨額のロスを出すこととなる。

そして、これらは、この会社の一番マシなレベルの話しなんだ。

ファイナンシャルディビジョンに至っては、第一四半期終了時点でまだ、カウンターパーティーエクスポージャーが1.5トリリオンダラーもある。確かにピークの2.7トリリオンよりは減っているが、それでも信じられない巨額なレベルだ。

昨日CEOは、政府への返済が5年かかるという発言した。彼は冗談を言ってる訳じゃない。

なぜ、5年かけて払い返せるかどうかの会社に投資をしようと思うのか。

結論:AIGが2ドル以下だからといって投資することは絶対するべきでない。そんな金があるなら、宝くじを買う方が当たる確率が高いと言える。この株を買う理由は一つもない代わりに、買うべきでない理由は山ほどあるのだから。

〜CM開け〜
やっとYHOOを買い推奨出来る日が来た。

今まで、数えきれないほどの四半期、予想を下回る決算を出し続けてきたし、私が知ってる限りでも最悪のCEOだった。

だが、ついに買っていい状況になってきたんだ。

この番組で初めて、私はYHOOを買い、と言った!

なぜ今になってこの株を信じるようになったのか。YHOOの売り上げの87.6%は広告からのものだ。

そして、二つの理由がある。

1. ついに素晴らしいCEOを手にしたこと。
2. 広告市場の底打ちに関するサインが山ほど出てきてること。

伝統的なメディアからネット広告へのトレンド。過去にはそれをつかみきれてなかった。

だが、新しい有能なCEOの登場と、広告市場の転換が、うまくはまって、業績を上げてくれるものだと考えている。

広告業界の底打ちが近いことは、様々な会社の業績発表から見えてきているし、YHOOのような、広告で利益を出す企業の株を買うには、底打ちの手前で買いに入らねばならない。

タイムワーナーや、AOLの業績発表から、広告業界の下落のスピードが和らぎ安定化してきていることが見えてくる。DISも安定してると述べ、CBSは、上昇の兆しが見えると言ってる。News corpもここ最近で上昇が見え、悪くなる雰囲気がなくなったことを述べてる。My Spaceの広告は、実際4月から上昇していて、去年より良いという話しも出ている。

そして、これ以上に長期のトレンドとして、広告全体で、2008年に10%なのが、2011年には15%になると言われている。ネット広告だけで考えれば3年で50%の成長だ。私自身はその後4年ほどで、さらに倍になるんじゃないかと思ってる。

今度のCEOはきっとやってくれると思ってる。彼女はADSKで14年間過ごした間に、株価は997%も上昇している。NASDAQは同時期209%しか上昇していない。実績が素晴らしく、銀行筋にも多いに好感されている頼もしいCEOだ。

彼女はこの1月にCEOになってから、ビジネス自体は傷づけないようにしながらも、果敢にコストカットを実践してきている。そして、この4月、YHOOの検索ユーザー数は、14%伸びている。この伸び率はGOOG以上だったんだ。すでに新CEO効果は現れてきてるんだ。

YHOOは1株当たり2ドルのキャッシュバリューがあり、ヤフージャパンやアリババなんかの海外資産は、一株当たり5ドルだ。現在の株価14.73ドルからみると、コアビジネス部分で7ドルほどというのは、今後のこの業界の成長力を考えると非常に魅力的だと思う。

そして思い出して欲しいんだが、マイクロソフトは、31ドルで買収しようとしていたんだ。今の株価の倍以上だ。

前のCEOは、それだけの素晴らしいオファーにも関わらず、頭が悪すぎてパスするような愚行を犯したが、彼女はそんな間抜けな真似はしないはずだ。

視聴者からの質問:
Q: Sprintの買い推奨ありがとうございました。あれからひと月しないで30%利益が出ました。で、質問ですが、AAPL,RIMMは、ここ2週間で結構売られてしまってます。今後の見通しは?
A: まず、スプリントの件はおめでとう。でも、ここで少しでも利益確定しておくことを心がけて欲しい。さて、この二つの銘柄だが、私はずっと詳細にフォローしてきてて、番組でも、結構売り買いの指示を出してきたものだったが、過ちを犯してたと思う。この二つに関しては、長期で保有すべき株なんだ。ここ最近は確かに低く評価されてるけれどね。もちろん、状況が変われば、すぐこの番組でお伝えするが、長期保有でいい銘柄だ。

Q: EMCを推奨されてて買ったんですが、30%落ちました。どうしましょうか。
A: 持っておくべきだ。EMCとVMwareは、IT投資関連のスローダウンの影響を受けて株価が下げられてしまているが、私だけでなくWSJでもIT関連支出が増えていくという予測を出している。だからここから伸びる銘柄だ。

Q: VZ Verizon Comm 29.97 4月以降の株価の動きを見て、売ろうかどうか迷ってます。
A: CEOは最善の努力をして業績も良くなってきているのに、なぜか接着剤でくっつけたみたいに30ドルから上にすすまない。だが、私はCEOの進めている方向は正しいと信じている。

Lightning Round:
Q: IR Ingersoll-Rand 20.40
A: 私も買ってて一部利益確定している。今の株価は高い。17ドルくらいでないと買うべきでない。

Q: PNRA Panera Bread 50.75
A: チャート派は売りだと言うが、私は、レストラン業界の業績アップ等も含め、今は買い場だと思う。

Q: BMI Badger Meter 35.32
A: 高配当のEMRをお勧めする。

Q: DOW Dow Chemical 16.49
A: 持ってて大丈夫だ。

Q: ZOLT Zoltek 7.37
A: この株が20ドルのときに売り推奨を出した。この業界にかけるなら、OCの方がいい。私自身は他の業界の方がいいと思う。

Outrage of the day:
いつも怒ってばかりのこのコーナーだが、今日は反対のことをやってみようとおもう。

Nordic AmTanker (NAT)

3月末のCEOインタビューでは、セカンダリーの優先株のオファーを出す必要はないと話していたから、今回の話には多少驚いたものだった。そこで詳しく調べてみた。

配当を払えないから、資金調達をしてごまかしてるという非難もあったからね。でもそれは間違ってる。

NATは、1.07ビリオンのオファーを出した。16槽の船を買うためだ。そして、760ミリオンを株主に配当で出すと話している。今NATは180ミリオンのキャッシュを持っている。船の値段を考えれば、今回のオファーで、NATがより多くの価値を創造することが理解出来るだろう。

優先株のオファーを出して短期的には株価は下がっているが、この会社は、将来の新たな利益を生むための、生きた投資のためのオファーを出しているんだ。

この会社は、過去ずっと平均15.1%の高配当を続けてきたし、短期で見れば株価を下げる圧力となる優先株発行も、ずっと業務拡張のための再投資に使ってきており、これは全て株主利益となるものへの投資なんだ。

タンカー会社の多くは負債を抱えている。しかし、NATは、新株発行によってファイナンスしており、財務は健全だ。

結論:36ドル以上では買いではないが、現在の株価は、高配当を考えれば、この素晴らしい会社に投資するチャンスだと思う。

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